大正5年5月 宮崎県都城市川東にて、創業者江夏吉助が当時としては斬新な「黒麹」を用いた芋焼酎を蔵出しし、世間の評判を一機に掻っ攫いました。そして屋号を前身の「江夏商店」とし、本格焼酎の製造販売に乗り出しました。「霧島」が正式に商標登録されたのは、昭和2年のことで以後昭和24年に改組し、名称を「霧島酒造株式会社」としました。そして昭和30年に「秋田油田」を掘り当てたボーリング会社に依頼して、都城盆地の地下岩盤の割れ目から噴き出す、清冽な自噴天然水「霧島裂罅水」を掘り当てることに成功し、以後強力な武器とも言える仕込み水「霧島裂罅水」を軸に焼酎造りの規模を拡大していきました。

　現在では、「霧島自然農園」、最新鋭の設備を備えた志比田工場、同工場内に文化施設「霧の蔵ミュージアム、地ビール工場・レストラン「霧の蔵ブルワリー」、市民開放型のガーデンパーク「霧島ファクトリーガーデン」などを開設し、霧島酒造と地域の文化交流の場として開放しています。