■全国唯一の飛び地の村 北山村　世界で唯一の柑橘類”じゃばら”をベースにしたお酒のご紹介です。

　幻の柑橘果実"じゃばら"は、紀伊半島の南東部にあり周囲を三重県と奈良県に囲まれた全国で唯一の飛び地の小さな村、北山村でしか収穫されない稀少で貴重な柑橘果実です。（年間収穫量約90トン）

　北山村の人口は、約５３０人と典型的な少子高齢化と過疎化が進んだ村でしたが、ここ数年「花粉症にじゃばらが・・・・」ということで、北山村では村を挙げてこの特産物"じゃばら"を基幹産業として関連商品開発に取り組み、村を「じゃばらの里」として観光事業展開しています。　また、北山村は平成の市町村大合併で村が消滅するなか、その秘境ゆえ和歌山県で唯一の村として君臨しています。　

　"じゃばら"とは、ユズやスダチのような柑橘で「邪(気)をはらう」ところからこの名前がつけられた縁起のよい柑橘です。全国でも北山村だけで栽培されている柑橘で毎年11月後半から収穫されます。　


■唯一無二の味　じゃばら酒を醸造する吉村秀雄商店とは・・・・

　幻の柑橘果実"じゃばら"は北山村でしか収穫されず年産約90トンと稀少ですが、北山村の協力を得てその稀少な"じゃばら"で酒を造る酒蔵が、同じ和歌山県の岩出市にあります。
　その酒蔵は大正4年（1914年）創業の株式会社吉村秀雄商店で「日本城」、「車坂」、「亀の歩み」、「鉄砲隊」といった銘柄の日本酒を醸しています。最盛期は岩出と灘西宮で二万石以上を醸造していましたが、震災以降は岩出 に生産拠点を集約・統合して、高品質な酒造りを目指しており、現在約500石を醸造しています。
　また、本物志向の吉村秀雄商店では、じゃばら酒のベースの日本酒にも妥協せず純米酒と純米古酒をブレンドしたものを使用しています。この酒が"じゃばら酒"の風味をよりいっそう引き立てています。