清酒八兵衛醸造元の元坂酒造は、三重県多気郡大台町にあり創業が文化二年（1805年）という老舗酒蔵です。
創業時の文化年間（1804～1817年）と言えば、江戸時代後期で徳川家斉が第十一代将軍を勤め、測量家の伊能忠敬が全国を行脚して日本地図を完成させようとしていた頃です。

　創業200余年に老舗蔵は、高速伊勢道の勢和多気ICを降りて約5分の山と川に挟まれた古道（っと言ってもアスファルトですが、周囲がそういす雰囲気を醸し出しています。）沿いにあります。聞けば道は旧熊野街道で川は日本の名水百撰で毎回上位に君臨する清流＝宮川でした。（コレは！）　仕込水には、もちろん蔵前の宮川の伏流水を使用しています。そして、この山間の寒暖の激しそうなロケーションも酒造りにはなかなか良さそうです。

　現在、元坂酒造では少量手造りで750石（10石＝1,000本）のお酒を造っています。そして県内消費が98％というから驚きです。
当に隠れた銘酒蔵元です。杜氏はこの道二十余年の社長(オーナー杜氏　元坂 新氏 40代後半)が兼ねています。
　代々続く銘柄の「東獅子」、「五十鈴川」と、'90年頃より立ち上げた純米を中心としたこだわり銘柄のこの「酒屋 八兵衛」シリーズがあります。　「酒屋 八兵衛」シリーズの酒質は、ここ数年右肩上がりに伸びており、業界でも噂の酒となっています。

　【2019BY（R1BY）の製造より】
　八兵衛醸造元の元坂酒造では、今季の製造から六代目の元坂新（親父）より七代目の元坂新平・彰太（兄弟）へシフトしました。

　そして新しい「令和」の時代に相応しい様に心機一転ラベルをリニューアルし、酒質もアップデートして行きます。