昭和６０年、宮崎県の串問市で５つの蔵が協業して「寿海酒造協業組合」が結成され、地元で栽培される串間特産の食用甘藷「ことぶき芋（赤芋）」を使用したいも焼酎造りに乗り出しました。地元ではレギュラー酒として「ひむか寿２５度」があり、これは宮崎の旧称「ひむか」と「ことぶき芋」を合わせてネーミングされました。

　今回ご紹介する「の馬」シリーズは、日本酒のプロ集団「日本名門酒会」がプロデュースし、2002年3月発売以来好評の6年熟成の「の馬36度」と、2003年12月に追加発売されたスタンダートな３年熟成の「の馬25度」です。このちょっと風変わりな名前の由来は、野生馬で有名な都井岬の御崎馬（みさきうま）にちなんでネーミングされました。もちろん芋は「ことぶき芋」で黒麹を使用しています。仕込み水は工場内に自噴する天然湧水を使用しています。

◇美味しさの秘密、「ことぶき芋」とは、
　学名を「高系（こうけい）14号」といい、ベニサツマ・土佐紅・ことぶき芋などはこの品種から選抜されました。皮色は紅、肉色は淡黄、形状は紡錘形で揃いがよく、ほくほくして甘味が強いのが特徴で“赤いダイヤモンド”とも形容され高値がつきます。その特性から焼芋・芋飴・大学イモなどにも加工されます。《その他、貯蔵性（保存性）が高く安定した出荷ができることも特徴です。》